ぜんそく


 

ぜんそくは、アレルギーなどによる気道の炎症が原因で、息が吐きにくくなり、咳や痰、ぜんそく発作などの症状が起こる病気です。


●症状

夜間や朝方に息が苦しくなる、咳が止まらない

ぜーぜー、ヒューヒューする

冷たい空気や煙にあたる、運動の後に咳がでる

 

●特徴

・小児ぜんそく 9割以上にアレルギーの関与(ダニ、ホコリ、花粉など)


・成人ぜんそく アレルギーの関与は6割程度、残り4割はアレルゲンの発見できない


・小児ぜんそくからの継続、小児ぜんそくが良くなった後に、大人になって再び発症する場合もありますが、中高年でのぜんそくの7~8以上が成人後に発症します。


●診断

問診 

症状、既往歴、家族歴、生活環境など


検査

 ◆呼気NO測定

 10秒間息を吐いて、ぜんそくらしいかを調べる簡単な検査



◆肺機能検査

息を吸ったり吐いたりして、気道が狭くなっているかを調べる検査


◆アレルギーの血液検査

好酸球数、IgE値(ダニ、花粉、イヌ、ネコ等のアレルゲン)


  ◆胸部レントゲン写真

 ぜんそく以外の疾患が隠れていないか確認します


●治療

 成人発症のぜんそくは完治が難しいと言われていますが、きちんとしたお薬での治療、身の回りのアレルゲンや悪化要因を減らす環境整備などをしっかり継続することで、症状をコントロールすることができます。治療をせずに放っておくと、気道の炎症が続き、気道が狭い状態になりぜんそくは悪化します。




 ぜんそく治療の基本は 吸入薬!



~いろいろな種類の吸入薬~

吸入力や生活スタイルにあわせて、

お薬を選択します。




★上手な吸入方法(ホー吸入)★

 しっかりと吸入することではじめて十分な効果が得られます!

 ホーと舌を下げるイメージで吸いましょう


吸入器別の正しい吸入方法 動画

吸入器ごとの吸入方法をご紹介しているページです。


 吸入ステロイド薬、気管支拡張薬を基本に、症状をみながら内服の抗アレルギー薬などを追加します。


※症状がないからと自分の判断で吸入をやめてしまうことは危険です!※


 医師と相談しながら、しっかりと治療を続けることが大切になります。

 これらの治療で症状が安定しない場合は、生物学的製剤(皮下注射)を検討します。


生物学的製剤(皮下注射)


 ぜんそくのアレルギー経路を直接抑える注射の薬です。

 吸入などで治療をしっかりしても、コントロールの悪いぜんそくの方に使用をおすすめします。


 ゾレアヌーカラデュピクセントテゼスパイアの注射、処方(自己注射指導のもと)は、当院で可能です。

 ファセンラの注射も投与可能です。


 呼気NO値、血液検査の好酸球数、好酸球性副鼻腔炎、アトピー性皮膚炎、花粉症の有無などでお薬を決めていきます。


問題となるのは、お薬が高額な点で、高額医療費制度、医療費控除の利用、また医療保険組合の付加給付が利用できる場合があります。